Atelier Ran Nakamura

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読書散歩

建築・デザイン

東京中央郵便局などを手掛けた 建築家 吉田鉄郎の著書「日本の住宅」。

いわゆる社寺建築中心ではなく、あくまで日本の「住宅」という視点から見ているためでしょうか。大変興味深い一冊でした。読んだタイミングも良かったのかもしれません。学生の頃ではなく、建築の実務を通じて自身の建築に対する捉え方や見方が育ってきたなかでこそ得られる面白さだったように思います。

先日、ある方の建築の内覧会に伺った際、当時、障子の桟について想い巡らせていたこともありふと伺ったところある建築家のお名前を出されてとても参考になるのでということでした。

自宅に戻り、そういえば と村野藤吾の住宅建築別冊の作品詳細図集を手に取りました。

設計事務所に勤めていた頃、数寄屋建築の改修設計の担当となったことがきっかけで村野藤吾の世界に深く引き込まれ、その際購入した一冊です。

恵庵や都ホテル大阪内にある有楽庵、京都の佳水園、伊豆の三養荘など、村野作品の、今もなお残っているものを一つ一つ訪れたものです。

ちょうど、自分が置かれている状況やしごとを重く感じていた頃でしたが、それを遥かにしのぐ圧倒的な仕事量を前提に成し遂げられたであろう空間を前にして、そしてこんな空間を実現できるのであれば、その仕事量も苦にならなかろうと

村野藤吾の建築を訪れると、いつもそのような心が躍るような空間体験がありました。

「数寄屋建築は遊び心で作るものなのだ」と思えたことでふっと心が軽くなり

色々な提案を楽しみながらでき、現場側もそれを受け入れ形にしてくださった。

はたして障子の桟は1分8 、1分5 1分7 などと場所ごとの細かい設定。桟のピッチや障子自体の大きさに対するルール決めはあるものの、きまった見付でということはなく、自由に設定されており・・

目で見た自身の感覚を大切にしようと改めて思うのでした。

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